当時としては新しい素材だったプラスティック製のシートとスチールフレームの組み合わせ
1967年、ミラノの見本市で発表されたこのプリアチェアは、当時としては新しい素材だったプラスティック製の透明なシートとスチールフレームの組み合わせ、そして、優れた構造美によって大きな注目を浴びました。
戦後の家具デザインの世界に革命をもたらしたマスターピースでもあり、シートと後方脚部は、外枠のフレームに収まるように設計され、接合部にある3つのディスクのメカニズムによって、折りたたみ時には厚さ5cm以内のフラットな形状になるミニマルなデザインが特徴のフォールディングチェアです。
この構造は、現代の折りたたみチェアの原型となったことでも知られており、1960年よりカステッリのインハウスデザイナーを務めていたジャンカルロ・ピレッティが掲げたデザインモットーは、「機能的、安価、省スペース、大量生産向け」というものでしたが、このプリアチェアは、まさにそれらを具現化した製品といえます。
表情豊かなラタン製の背・座の他、個性豊かな全7タイプからお選びいただけます
3つのディスク型パーツが重なった美しい接合部。折りたたむ動作もスムーズで、構造としての完成度の高さが伺え、どんな状態でも美しいチェアです。ポリカーボネート製の透明感のあるシート、そしてクロームメッキによる美しいスチールフレームがデザインを際立たせています。また、立ち上げた状態でもスタッキングできる設計です。床面へのダメージを軽減する安心のグライズも付属。
本体は、クロームメッキ仕様のフレームに、ポリカーボネイト製のクリアとスモークブラック、スモークピンクの3色のスタンダードな仕様。または、ブラックとレッド、ホワイトのカラーリングが施された塗装仕様のフレームのタイプ。そして、ブナ材のフレームにカゴメ編みにした藤仕様の軽快で、表情豊かなラタン製の背・座からなる全7タイプからお選びいただけます。