素材の特性と特徴を活かし、構造美で天井と地面の間を稼働する工業的なデザインの金字塔
イタリア語でカギ括弧を意味するParentesi(パレンテシ)は、天井が存在する空間において、天井と床の間に張られたワイヤーのテンションと、光源が取り付けられ弓型に曲がったスチールパイプとの摩擦によって、好みの高さに簡単に移動することが出来る、他に類を見ないタイプの照明です。剥き出しのレフランプの電球もそのままデザインの一部になっており、ランプを高い位置に設置すればペンダントやスポットライトにもなり、光源の位置を変えるとテーブルランプやフロアランプのようにアンビエントな照明として様々な用途に使用可能です。巨匠アキッレ・カスティリオーニが、若くしてこの世を去った盟友ピオ・マンズーの製図を元に再構築し、1971年発表されて以来ロングセラーとなっているFLOS社を代表する照明の一つです。