POINT
常に新しい価値を求めたポール・ヘニングセンの精神
ポール・ヘニングセンは照明デザインのパイオニアでした。光を形作ることの重要性を初めて認識したデザイナーの1人であるヘニングセンは、1925年から1926年にかけて完成させた3枚シェードのPHランプの延長として、1958年にPH5ペンダントをデザインしました。光の反射特性を丹念に分析した結果に基づくポール・ヘニングセンのPH5ペンダントは、デンマーク・デザインの傑作に数えられ、その画期的なグレア・フリー構造と発する光の美しさで広く知られています。2017年、常に新しい価値を求めたポール・ヘニングセンの精神にのっとり、この名作を一回り小型化し、現代のクリエイティブな暮らしに効果を発揮するPH5ミニが登場しました。
色彩の専門家ルイーズ・サスとの共同開発による画期的な配色
ポール・ヘニングセンは、形状やサイズが常に変化し続けた白熱電球に対応するようPH5を設計しました。通常の新製品として発売され、それが将来ポール・ヘニングセンの照明の代名詞となるとは、当時誰も予測できませんでした。どんな電球を光源に使おうとも、PH5は完全にグレア・フリーの状態を保ちます。また、ヘニングセンは光色再現の改善にも取り組みました。可視光線のスペクトルのうち、目の感度が最も劣る赤と青の部分を補完し、最も感受性が高くなるスペクトル中央の黄色から緑にかけての光を抑えるため、赤と青の小さなシェードを挿入したのです。今回の新製品「PH5」は、色彩の専門家ルイーズ・サスとの共同開発による画期的な新色で登場します。最上段に最も濃い色を配し、シェードごとに淡いトーンになっていきます。カラーは、クラシックホワイト(PH5と同配色)、ブルー・グラデーション、レッド・グラデーション、オレンジ・グラデーション、ローズ・グラデーション、グリーン・グラデーション、グレー・グラデーション、モダン・ホワイト(PH5 コンテンポラリーと同配色)の全8色展開です。
眩しく発光する電球を隠すグレアフリーデザイン
ペンダントのPH 5という名前はメインシェードの直径である50cmに由来します。PH 5は、1958年の発表当時デンマークにおいて圧倒的な支持を得て、「国民的ランプ」とまで称され、海外で知られる最初のデンマークのプロダクトになりました。3枚シェードのPHランプは、透明な電球のフィラメント一点を隠す事で、グレア(まぶしさ)をカットしていましたが、PH 5は、器具内部に小さな反射板(リフレクター)を組み込み、電球全体が眩しく発光する電球を隠すグレアフリーのデザインになっています。
PH 5 クラシック(プラス)と同じ配色のホワイトがラインナップ
今回のPH 5には、最も高い人気を誇る「PH 5 クラシック(プラス)」と同じ配色に仕上げた「クラシックホワイト」がラインナップしています。「暖かさと爽やかさを同時に醸しだす光」を得るため、器具内部とリフレクターを赤と青で彩色し、自然光の美しい夕刻の時間帯を過ごすに相応しい照明です。また今回のモデルからは、標準でLED電球(E26 白熱電球100W相当)が同梱されていますが、別途白熱電球をお求めいただければ使用することも可能です。* E26 白熱電球 150Wまで使用可能