伝統的な照明をクロスオーバーさせ偶然生まれた名作
ARCO(アルコ)は、本来ダイニングテーブルを照らす目的でつくられたスタンドタイプの照明です。ペンダントのようにダイニングテーブルを照らすフロアランプ、Arco(アルコ)は、伝統的な照明をクロスオーバーさせたものです。デザインされた当時の社会的、文化的な革命と歩調を合わせ、インテリアにおける表現上の自由を象徴するオブジェとなりました。カスティリオーニ兄弟の仕事ではよくあることですが、デザインのインスピレーションは偶然に生まれたものです。 「街灯を観察していたアッキーレとピエール・ジャコモは、アーチの形状がどのように上から対象物に光を照らすことができるか?を考え始めました。そして、天井に固定した照明器具から解放されることで、このタスクを達成できる照明器具を想像しました」と、FLOS社のデザイン・キュレーターであるカルヴィとブランビラは説明しています。ARCOは、対象物に優しく光を落とす事と、自由に移動できる発想から生まれました。要するにこれらは、ARCOがデザインの歴史にもたらした大きな革命です。