POINT
独特なラインを添った曲線
支えてくれる背もたれと、独特なラインを添った曲線。ベースの付け根部分と、スタイリッシュなカラーバリエーションが印象的な、CHAIR 69。ゴールデンベルやイッタラのフラワーベースでお馴染みのデザイナー「Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)」が手掛けたチェアです。アルヴァ・アアルトの作品は、いずれも美しい曲線が魅力的なものばかりです。ガラスや金属製のものは、加工次第でいかなる形状にも対応する事が可能ですが、69チェアの材質は天然木。実は木材の加工は大変難しく、一般に見られる木製家具の多くは、折り曲げるのではく木材を削って滑らかな曲線を作り上げています。よく観察してみると、木目が途切れ途切れになっていたり、つなぎ目のある家具を見た事がありますよね。しかしこの69チェアは、木目も一緒に曲線に沿って流れています。つまり削ったのではなく、木材自体を折り曲げて作られたラインなのです。69チェアは、美しく繊細なデザインを創造する巨匠アルヴァ・アアルトと、世界屈指の木工技術を持つ「Artek」の手により形にする事が実現された、まさにブランドに由来するArt & Technology を象徴する名作チェアです。
木目の表情が豊かな組み立て式のコンパクトチェア
機能的で使い勝手が良く、女性でも扱いやすいこの椅子は、最大限コンパクトに設計された組み立て式。パーツは全て同梱されてますので、わざわざこちらでネジなどを用意する必要なし。使用されたバーチ材はとても軽いうえ、強度が高く天然木の繊維でしっかりと構成されているので、人工的に作られたプラスチックなどの素材に比べ、欠けたりヒビ割れてしまうという心配がほとんどありません。実際、69チェアは約4.4kgと女性でも両手を使えば軽々と持てる程の軽さで、サイズ感も小柄な日本人にはちょうど良い大きさ。組み立ての際は、ボルトを使いネジでパーツを留めていくだけという、とても簡単な仕様です。自分でこれから愛用していく家具を仕上げることへの楽しみも感じられるので、椅子への愛着も一層高まります。木製家具は塗装次第でもその重量感や印象を変える事が出来ます。ソープ仕上げはしっとりと適度に水分を含んだナチュラルな質感に、オイル仕上げは濡れ感が表面に現れ、木目が引き立つ事により重みのある印象になります。69チェアのベースはクリアラッカー塗装を施し、見た目にも気軽さを感じられる様な印象の質感となっています。背座をホワイト、ブラックに統一してダイニングチェアとして使用すればオシャレに決まり、カラフルに配置したり、また子ども部屋用に使っても可愛く仕上げる事ができます。
80周年記念として選ばれた豊富なカラーバリエーション
定番のナチュラルやホワイトラミネートに加え、新たに仲間に加わった6種類のカラー。80周年アニバーサリーの記念カラーとして発表されたこのカラーは、アルヴァ・アアルトが建築に携わり、代表作として掲げられたパイミオのサナトリウム(結核療養所)の内装に使用されていたものを採用しています。療養所というイメージのもと、少し彩度を落とされた落ち着いたカラーは、海外の建築のみならず、日本の住宅にも見事に調和するバリエーションです。
背面のフィット感と抜群の座面位置
座ってみると、意外に座面が低いことがわかります。凄く低いという訳ではなく、足がしっかり地につき、疲れにくいよう背筋を伸ばして美しい体勢で座れる感覚。背面の滑らかなカーブが適度にホールド感を与え、アームが無くてもぴったり支えられている、気持ちのよい座り心地です。シンプルで美しいデザインと称される69チェアは、フォルムだけでなく、使用感や座り心地、色の展開まで全ての要素が私たちに安らぎを感じさせる効果をもたらしてくれます。アルヴァ・アアルトの69チェアは北欧家具の定番。新生活やお部屋の模様替えなどのタイミングに、このチェアを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。