POINT
半世紀を経てコロニアルシリーズとして復刻
その耐久性とクラシック家具を彷彿させる優雅さで知られたOle Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)によるデザイン。コロニアルチェアの誕生から15年後の1964年に初めて生産されましたが、その生産数は僅かで存在自体もあまり知られていませんでしたが、今回カール・ハンセン&サンによって2015年にコロニアルシリーズとして復刻されました。アームチェアやフットスツールと同じく、モダンでありながら1700年代の英国家具、コロニアル時代に影響を受けた細い優雅なラインが特徴となっています。ヴァンシャーは、この時代の家具が持つ格式と優雅さを再現しつつ、現代にマッチしたモダンなデザインを試みています。
ミニマリズムを感じさせる美しい正方形テーブル
ミニマリズムを感じさせる60×60cmの正方形が美しいこのサイドテーブルは、アームチェアやフットスツールと同じ高さの46cmに設定されているので、合わせてお使いいただくことでより統一感と使い勝手の良さを感じさせてくれます。テーブルを構成している各パーツも丸みを帯びており、要素を簡潔に構築することで、調和の取れたフォルムと耐久性に優れたシンプルな構造を作り出しています。
デザイン界に大きな功績を残したコーア・クリントの後継者
Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)は、王立芸術アカデミーで師事したコ-ア・クリントの事務所で、1924年から27年まで仕事をし、その後家具デザイナーとして独立します。代表作のほとんどは、1940年から1950年代前半にかけて発表されており、機械生産が可能な高品質の家具が求められる中、この課題に真っ向から取り組み製品をデザインしていきました。また、欧州各国、エジプトを旅行し各地で家具デザインを研究し、そこで得たインスピレーションを家具にも取り入れています。さらに、ヴァンシャーは「家具の歴史概要(1941年)」、「家具の美学(1985年)」をはじめ家具に関する書物も多数執筆。家具を建築の一つとして捉えており、そのデザインは、プロポーションやフォルム、そして耐久性を重視したものばかりです。