POINT
コペンハーゲンのラジオハウスの王室用の貴賓室の為にデザインされたミラー
VLA62(ラジオハウス・ミラー)は、1945年にヴィルヘルム・ラウリッツェンがコペンハーゲンのラジオハウス(現在はデンマーク王立音楽アカデミーが入っている建物)の王室用の貴賓室の為にデザインしたミラーです。カール・ハンセン&サンは、ヴィルヘルム・ラウリッツェン・アーキテクツとのコラボレーションにより、VLA62 ラジオハウス・ミラーが発売になりました。
今回のリリースにより、このミラーを初めて多くの方にご利用いただけるようになりました。ヴィルヘルム・ラウリッツェンとラジオハウスのアイデンティティを明確に表現したこのミラーは、鏡に映るイメージを有機的な無垢のオーク材が美しく縁ります。
VLA62 ラジオハウス・ミラーは、オリジナルと同じサイズの長さ175cmの壁掛けタイプで、個人宅だけでなく、劇場やホテル、店舗などのパブリックな空間にも適しています。
デンマークモダニズムの父とも呼ばれているラウリッツェン
Radiohuset(ラジオハウス・1945年)はヴィルヘルム・ラウリッツェンが手掛けた建築物の代表作のひとつで、ラジオが近代技術の最先端を走っていた時代にデンマークの国営放送局の為に設計されました。この建物のRoyal Retiring Room(王室用の貴賓室)の為にラウリッツェンがデザインしたミラーがラジオハウス・ミラーです。ラウリッツェンはミラーだけでなく、この部屋の家具もすべて特別にデザインしたため、Royal Retiring Roomはまさに総合芸術作品だと呼べるでしょう。ラジオハウスは、ランプや家具から手すりやドアハンドルに至るまでをトータルにデザインしたラウリッツェンの、ディテールや素材に対する意識の高さを示す国際的に有名な建築物です。ラウリッツェンの有機的なフォルムと素材へのこだわりをラジオハウスの家具にもはっきりと見ることができます。ラジオハウスの廊下は今も、デンマーク王立音楽院の学生たちが奏でる音楽で満たされています。
まるでバロック的なものを感じる鏡像の美しさ
FSC認証を受けたオイル仕上げの無垢のオーク材を使用することで、よりコンテンポラリーで北欧的な美しさを表現しています。木目の連続性に配慮した8つのパーツで構成されたミラーのフレームは、滑らかで触りのよい仕上げのために手作業によるサンディングが施されています。耐久性に優れたオーク材は、北欧デザインの定番の素材です。何世紀にも渡り根強い人気を誇り、品質、寿命、伝統的なクラフトマンシップの代名詞となっています。躍動感のある外観と力強い木目で容易に見分けがつくオーク材は、タンニン酸を多く含むため非常に丈夫で、家具製作に理想的な木材です。オーク材の特徴である木目模様は処理をした後も失われることはなく、時間の経過とともに徐々に黄褐色の温かみのある色に変化していきます。