POINT
特別な時間を提供してくれるボーエ・モーエンセンが生涯愛したイージーチェア
モーエンセンはスペインを好み、何度か家族旅行に出かけた際に、幾度となくインスピレーションを受けてきました。1958年にその地域独特のアーム幅が広い伝統的な椅子に一目惚れをし、アーム本来の機能としてだけではなく新聞やコーヒーをおけるサイドテーブルという2つの機能を持つようにデザインしました。形状を近代化し、重要な特徴を残しながらも機能的には不要な彫刻などをすべて排除しています。もっとも特徴的な幅広いアームレストには小物や本などを置くことが出来る実用的なスペースと、ゆったりと寛げる特別な時間を提供してくれます。
気高きデンマークデザインの系譜を継承するフレデリシア・ファニチャー
1911年の創業以来、一族で伝統を守りながらも、新しい試みにも積極的に取り組んできました。最初は小さな椅子張り工房としてスタート。その後、1950年代のデンマークデザインの主翼を担う企業として台頭し、今では国際的なブランドとして世界中で知られるようになりました。才能あるデザイナーと協力しながら独自の製造プロセスを開発。最新の技術力を持つ関連企業と連携しつつ、他の追随を許さないほどの高いクオリティを実現できるようになりました。“現代の本物” をつくり出すべく、我々は今でも日々努力を重ね、デザインの系譜をつないでいます。市場へと送り出される家具の一つひとつには、品質にこだわりつづける我々の歴史や思いが込められているのです。
厳選されたオーク材のフレームと馬具に使われる上質な1枚革のバットレザー
スパニッシュチェアは、北欧らしい素材の質感を感じる厳選されたオーク材のフレームと、馬具に使われる上質で厚みのある1枚革のバットレザー(馬のお尻部分で繊維束密度が高く厚みがありとても丈夫な革)でつくられています。このチェアがデザインされた1958年当時、それまでの移動手段だった馬に代わり、新しく登場した自動車の普及によって馬具職人の仕事が現象し始めていました。多くの人々が日常で使えることを望んだモーエンセンは、そんな職人達の救済も考慮してこの椅子をデザインされたとも言われています。モーエンセンがデザインしたハンティングチェア(model.2229)と同様に力強く、そして天然素材の組み合わせが非常に美しいイージーチェアとなっています。
裏側のベルトストラップを締め直すことで、座面レザーのテンション調整が可能
昔ながらのタンニン(ベジタブル)鞣しによる革は、時間と手間暇をかけて丁寧に作られており、熟練職人によるステッチがしっかりと施されています。もし、長年の使用で革が伸びてしまっても裏側のベルトストラップを締め直すことによって、テンションを調整することが出来るので長くお使いいただけます。
力強く決して飾らない自分だけの特別な椅子、スパニッシュチェア
素朴な印象を与えてくれるオーク材とバットレザーは、時間の経過とともにより魅力的な表情へと変化していきます。まるで愛用し続けている日用品のように、他にはない自分だけの特別な存在になります。低めに設定されたシートハイ、身体を受け止めてくれる座面とサイドテーブルのように幅広いアームレストは、至高のプライベートスペースを提供してくれます。長くお使いいただけるスパニッシュチェアで、自分だけのゆっくりと流れる時間を寛いでみませんか。