POINT
名作として愛されるVL 45(ラジオハウス ペンダント)が、オリジナルデザインで甦りました
1940年代にラジオハウス(デンマーク放送局)のためにデザインされたペンダントランプが、VL 45(ラジオハウス ペンダント)は、デンマークモダニズムと機能主義建築の代表的アーキテクトだったVilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)がデンマーク放送局を設計した際に作られました。当時、ラウリッツェンはラジオハウスで使用された照明をすべてルイスポールセンとのコラボレーションでデザインしています。以来、ラジオハウスペンダントは、公共建築のみならず住宅やレストランでも名作照明として愛され続け、そのオリジナルランプは、今もアンティークマーケットやオークションでの人気を保つ名作デザインです。拡散光を全方向に広げる全般照明として機能しますが。ガラスの高いクオリティーが、シェード全体をむらなく発光させます。
4段階の調光に加えて、1%-100%までの無段階調光への切替も可能な充電式ポータブルランプ
充電式ポータブルランプ、VL 45 Radiohouse Portable Lamp(ラジオハウス ポータブルランプ)はフル充電時では、約4-5時間(100%の明るさ)連続で使用が出来ます。組込式のLEDランプ(電球色1800-2700K)を採用しており、「Dim to Warm(ディム・トゥー・ウォーム)」調光機能付きなので、4段階式(100%-45%-20%-5%)を使う場所に合わせて明るさの調整が可能です。耐久性と使いやすさを考慮して設計されており、あらゆるライフスタイルに対応できるポータブルランプで、自分の好きな場所で灯りを楽しめます。
1920年から自然光についてすでに徹底した研究を行っていた、素材と光を融合するマエストロ
「ラジオハウスペンダントとラジオハウスとの歴史的つながりは、そのデザインにはっきり見て取れます。このペンダントは、ラジオハウス内のさまざまな場所で全般照明器具として使われました。つまり、強い下向きの直接光で下方にある物をくっきり照らし、乳白色ガラスを通した柔らかいトーンの光で空間を照らすという、2つの機能を果たすデザインです。あらゆるものを美しく照らそうという意図が、シンプルなフォルムに表われています。控えめな装飾としての美しさがあり、時間に持ちこたえる名品とモダンなものを組み合わせようとする、現代のインテリアスタイルにもマッチします」と、ルイスポールセンのデザインマネージャー、ラスムス・マークホルトは語ります。
ラウリッツェンが設計した名建築、ラジオハウス(デンマーク放送局)
ラウリッツェンは、1934年にラジオハウスの設計を任されました、それは建築コンペティションで勝ち取った仕事ではなく、彼の大胆な行動の結果でした。当時あったデンマーク放送局の建物(“巣箱”と呼ばれていた)は、オープンからわずか数年で、早くも建築界の恥として有名になっており、スタジオには外部の騒音が忍び込み、コンサートホールと劇場を兼ねたホールは、音楽と演劇のどちらの面でもアーティストの期待に応えられませんでした。ラウリッツェンは行動的な建築家でした。この状況を絶好のチャンスとみた彼は、自ら放送協会にアプローチし、新しいラジオハウスの計画を提案し、契約を得たのです。戦争の勃発のため建物の完成は遅れ、竣工までには約10年を要しましたが、そうした遅れも建築家にとっては、細心のデザインを作り上げ、あらゆるディテールの完成度を高めるのに必要な時間が取れることを意味しました。例えば、彼と彼のスタッフは、スタジオと大きなコンサートホールの音響を、まるでストラディヴァリウスを扱うかのように細やかに調整し、そのプロセス全体を通じて、彼らは実物大でパネルをテストし、必要に応じて形状や素材に手を加えながら、1:1のスケールで音響実験を行うという滅多にない機会に恵まれたのでした。現在では、デンマーク放送局は新しい場所に移転し、ラウリッツェンのラジオハウスはデンマーク音楽大学の建物として生まれ変わっています。ラジオハウスから音楽大学へのコンヴァージョンは、ラウリッツェンへの深い愛情をもって行なわれ、彼の建築のクオリティーは可能な限り保存されました。。