Pierre Paulin(ピエール・ポラン)
1927年フランス、パリ生まれ。大叔父が彫刻家、叔父も自動車のデザイナーという彼らに憧れて彫刻家を目指すが、事故で右手を怪我して断念する。パリのエコール・カモンド校で家具の伝統を学び、イームズ、サーリネン、ネルソンから多大な影響を受ける。1954年からフランスのトーネット社、オランダのアーティフォート社より家具を発表し、1965年には造形的かつ座り心地も優れたリボンチェア、翌年にはその名の通り”舌”を思わせるタンチェアなど自身の代表作ともなる椅子を発表。1970年には大阪万博において、フランスパビリオンにトリコロールのソファ”アンフィス”を登場させる。1987年国際インダストリアルデザイン賞を受賞、60・70年代のフランスを代表するデザイナーの一人である。