POINT
腰掛けて行う作業の動作の範囲を広げ、かつ楽な姿勢で作業効率を高めることができる設計
日々の仕事は座ってできるものばかりとは限らないという点に着目し、「立つ」と「座る」という動作のちょうど中間の状態で、人間の身体を支え、腰掛けて行う作業の動作の範囲を広げ、かつ楽な姿勢で作業効率を高めることができるよう設計されています。スマートなワーキングチェアとして最適です。
スティッツは、座ったままの姿勢で、自在に向きや高さ調節が可能です
Stitz.(スティッツ)は、シート下に位置するレバーを操作することによって、約630~880mmの範囲で、チェアの座面が上下に昇降し、座ったままで簡単に高さの調節が可能です。高さ調節は無段階で調節が行えるので、お好きな立ち座りポジションをとることが出来ます。また、丸いシート座面は360°回転するので、姿勢の向きも自在に変えることができます。特徴的なベース部分は、中に微粒の砂を入れて重石としたベースは傾けても安定しており、一定範囲で斜めに自立します。素材には、ゴムの様なエラストマー樹脂製を採用しているので、床すべりしません。
世界中の優れたデザイン賞を受賞し、多くの高い評価を得ているウィルクハーンの製品
ウィルクハーン社の製品は、世界中のデザインされた工業製品を選出するドイツのiFデザイン賞をはじめ、北米最大の世界的インテリアデザイン見本市である、ベスト・オブ・ネオコン2010では、オンチェアが最優秀賞を見事受賞。他に優れたデザインに贈られる日本のグッドデザイン賞や、プロダクトデザインに対する多くの賞の中で最も権威あるドイツ連邦デザイン賞も受賞するなど世界中で非常に多くの高い評価を得ています。
ウィルクハーン社の徹底したエコロジー思想は、経営指針にも現れています
ドイツは、徹底した循環型の環境政策をとる環境先進国です。消費者が製品や企業の取り組みを見る目も非常に厳しく、環境に対する意識が高い国民性はよく知られるところです。ウィルクハーン社は、2代目フリッツ・ハーネの強いリーダーシップのもと、80年代後半から活動の全てにブレイクダウンして環境問題に取り組み始め、1990年には「目先の利益より環境を優先する」という環境宣言を発表。その徹底した企業活動によりドイツ環境賞(1966年)やアメリカ経済優先度評議会(CEP)の企業表彰(1997年)を受賞しています。例えば、ウィルクハーン社の工場棟は、自然保護設計・サスティナビリティ(持続可能性)建築で世界的に有名なトーマス・ヘルツォーク氏の手によるもので、天然材料あるいは再生可能な材料、再生材料を使用し、熱と光を最大限に利用した太陽電池や熱交換システムにより、電力消費や環境負荷が極限まで抑えられています。
1992年に完成した8,000平方メートルの敷地に建つ工場棟は、サステイナビリティーと太陽エネルギーを取り入れたデザインで世界的に知られるドイツの建築家トーマス・ヘルツォークによって設計されました。3つのガラス張りのホールと4つの高層架台が構脚構造でサンドイッチ状に繋がれています。十字に交差した鉄鋼のアンカー棒によるサスペンション構造の外観が視覚的な軽量感を映し出しています。自然光を有効利用するための高い遮蔽性を持った特別なガラス張りのファサード、化学物質を可能な限り排気するベンチレーション・システム、太陽エネルギープラントを持ち、温暖化防止と雨水を貯蔵するための緑化された屋根が備わっており、エコロジー建築のお手本と言えるでしょう。
1987年に着工され、翌年完成した縫製・椅子張り工場であるパビリオンは、大型吊り天井が特徴的なミュンヘン・オリンピック・スタジアム(1972)を設計して有名になった、ドイツの建築家フライ・オットーによって設計されました。木製の梁で構成された軽量吊り屋根式のテントのようなパビリオンが4つ並んで建ち、製造ラインの四方を壁で囲む従来の産業建築とはまったく異なって、その形状は風景に円満に溶け込んでいます。内部は高さ11メートルの天井から自然光が降り注ぎ、木のナチュラルな雰囲気が、健康的で効率的に働く意欲を引き出します。これらのパビリオンは世界的に人間指向の産業建築の教科書的モデルと見なされています。