POINT
ヴィクトリア様式の邸宅ファサードの透かし彫りや極楽鳥をモチーフにしたデザイン
1993年に発表されたトリニダード・チェアは、当時最新型のCNC旋盤技術(コンピュータ数値制御)を応用し、カリブ海のドバゴ島にあるヴィクトリア様式の邸宅ファサードによく見られる透かし彫りを現代的なデザイン表現へと転化させており、まるでアート作品のように放射線状のスリットから溢れる光と影から浮かび上がるシルエットは実に美しく、同島に生息する風鳥(極楽鳥)がモチーフになったと言われています。また、多くのデザイン賞を受賞した名作チェアとしても知られており、ミラノトリエンナーレ(金賞)の他、アメリカやイギリス、デンマークなど世界各国で多くのデザイン賞に輝いています。
気高きデンマークデザインの系譜を継承するフレデリシア・ファニチャー
1911年の創業以来、一族で伝統を守りながらも、新しい試みにも積極的に取り組んできました。最初は小さな椅子張り工房としてスタート。その後、1950年代のデンマークデザインの主翼を担う企業として台頭し、今では国際的なブランドとして世界中で知られるようになりました。才能あるデザイナーと協力しながら独自の製造プロセスを開発。最新の技術力を持つ関連企業と連携しつつ、他の追随を許さないほどの高いクオリティを実現できるようになりました。“現代の本物” をつくり出すべく、我々は今でも日々努力を重ね、デザインの系譜をつないでいます。市場へと送り出される家具の一つひとつには、品質にこだわりつづける我々の歴史や思いが込められているのです。
スリットが施された、身体を包み込むような絶妙なカーブを描く扇型の背板と座面
トリニダードチェアの素晴らしさは、その美しい佇まいだけではなく、座り心地や機能的なデザインにあります。身体を包み込むような絶妙なカーブを描く扇型の背板と座面には羽のようなスリットが施されており、軽やかなスタイルによって、限られたスペースでもスタッキングが可能。数種類の木材とカラーバリエーションによって展開されている為、様々なシーンにもマッチします。ホームユースだけでなく、多くのカフェや公共施設でも広く使用されている、女性的な優しさを持った上品なチェアです。